江戸に見つけた「未来のあなた」

太田女子高等学校さまでの講演を終えて

12月11日(水)、私の地元 群馬県の太田女子高等学校さまにて、希望者講演会に登壇させていただきました。
テーマは「400年の謎解きの旅〜江戸に見つけた「未来のあなた」〜」というものです。

会場は図書館でした。本に囲まれながら…✨
後方のお席には先生方が♪

講演には、歴史に興味がある方、音楽系の進路を考えている方などの文系の生徒さんに限らず、理系の生徒の皆さんもいらっしゃいました♪(そして多くの先生方も!)

将来に無限大の可能性をもつ高校生の皆さんにとって、何が役に立つだろうか…と考えながら構成を練った本講演。
自身の進路決定やキャリアの決め方(まだまだ私もこれからですが)をはじめ、学ぶ意味や夢や目的の見つけ方についても、自身の研究内容と絡めながらお話しをさせていただきました。

「江戸の話でなぜ「未来の自分」が見つかるの?」と不思議に感じられたかと思います。

過去‐現在‐未来

研究者とは、過去と現在と未来を繋ぐことに使命があると感じています。
江戸に学び、令和に生かす。
それを実感していただけるように、講演の後半ではワークショップ「研究者体験」も実施しました。

私が普段調査対象としているのは、近世文学(洒落本と随筆など)と浮世絵です。
これらを手がかりにして歴史の謎を解く!という体験をしていただきました✨

生徒の皆さんからは、初めて本格的に見る近世の資料に「おもしろい!」という声が!
また、先生方のグループがグイグイと身を乗り出されて取り組んでおられたのも、大変印象深く嬉しいシーンでございました。

グループワークの中で洒落本と浮世絵の分析…!

講演のはじまりは、少し緊張の面持ちだった生徒の皆さん。
しかし、講演の中でどんどん目を輝かせ、興味をもって最後まで聞いてくださいました。

今回の講演では、「遊廓」という場を、高校生の皆さんにどれほどお伝えするべきか…という点が課題でした。
しかし、女子高校の皆さんにこそ目を背けずに知ってほしい歴史の側面があると考え、その旨を率直にお伝えしました。

しかし、私の危惧は杞憂でした。
生徒の皆さんは、遊廓という存在の二面性(文化的側面と暗い側面)について、しっかりと理解していらっしゃいました。

そして、「それでも知ろう。知らなければいけない」という気持ちが、確かに生徒さんの眼差しに映し出されていました。

質疑応答でも、大学のゼミの形態や遊廓の事情について、とてもレベルの高いご質問が!
終演後にも、複数の生徒さんが残ってくださり、資料集めの方法や「歴史って楽しい!」ということをざっくばらんに語り合うことができました♪

高校生の皆さんの、これからの人生のヒントとして、何かひとつでも記憶に残ることがあれば研究者冥利に尽きます。

私なりの、人生のモットーです。

本講演の様子や、生徒の皆さん・先生方のご感想を、太田女子高校公式HPに掲載していただきました。
こちらもぜひご覧ください🍀

探究活動 – 群馬県立太田女子高等学

追記

私の母校である前橋女子高等学校1年次に、担任の先生として大変お世話になった数学の野口先生にお会いできました!
十年以上前の思い出話に、華が咲きました🌸

私は決して数学が得意な生徒ではなく、生意気真っ盛りの時期だったので、「おはずかし〜!💦」という気持ちでしたが、少しでも成長した姿を野口先生にお見せすることができた(…?)かもしれません…✨

最後に…

本講演にお声がけくださいました、太女の音楽教諭でいらっしゃる橋詰詩織先生に、心より深く御礼申し上げます。
このような機会をいただき、大変光栄に存じました。

実は、橋詰先生はかつて、私の中学時代の「教育実習の先生」だったのです。そして、母校前女の尊敬する先輩でもあります。
その後、私も橋詰先生と同じ音楽領域へ進学し、現在にいたるまで多大なるご指導ご鞭撻をいただいております。

そして、生徒の皆さまや先生方には、講演の準備から当日まで多大なご協力をいただきました。
また、本講演の司会をしてくださった3名の生徒の皆さまには、大変心強くサポートしてくださいました。皆様に、重ねて御礼申し上げます。

それでは、またいつか太田女子高校の皆さまにお目にかかれる日がくることを願って…✨

青木