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「3千円くらいで今欲しいものって、ある?」

と、ある日、母が聞きました。
「あら、何かくれるの?」と聞き返すと、
「ううん。別の人に、お返しで何かあげなきゃいけなくて…」
「なあんだ。 じゃ、知らない」
と水島さんが答えます。

…水島さんって一体誰? なのかというと、
「あたしンち」にというマンガに出てくる「母」の友達です。

したがって、「三千円くらいで欲しいものってある?」とわたしの母に聞かれたのではなく、「あたしンち」の主人公である女子高生のみかんの母、のセリフです。

このマンガはTVアニメにもなりました。
話数が短くてすぐに最終回がやって来るTVアニメではなく、夕方7時くらい?にわりと長い間放送していたと思います。

わたしは、TVアニメではなく小学生の頃にマンガ本が家にありました。
自分で買ったのか、それとも家族の誰かが買ってきたのかは覚えていないのですが。

で、このシーンで水島さんが言う「プレゼント選びのコツ」に「た、確かに!!」と小学生の時すごく納得して、いまだにプレゼントを選ぶときフラッシュバックします。
(マンガ本はどこかに行ったので、上のセリフは何も見ずに思い出して書いたのですが、この話は全セリフをそらで書けるかも知れない)

そんなわけで、水島さんの教えを踏まえながら「本をプレゼントするときの心得」を、自分の経験とか見聞きしたことも混ぜつつまとめまてみました。

まずは、だれでも思うであろう、基本的なことから書いてみようと思います。

 

とりあえず相手の環境や好きなものをリサーチ

SNSやホームページをチェックするのは誰でも思いつきます。
やっていない場合でも、相手の言動や持ち物などを会った時にそれとなく観察しておくのは、基本中の基本的ですよね。

この方法だと、友達が多い人の場合は「他の人とプレゼントが被った」という悲しい結末が予想されます。

それに相手がネットを一切やっておらず
「たいして親しくないけど、付き合いで何か贈らねばならぬ…」
ということも社会人なら普通にあるはずです。

 

「相手に欲しいものを聞くかどうか」問題

サプライズ要素は下がりますが、相手の性格次第で全然ありだと思います。

といっても、実際のところは
「何か欲しいものある?」
「誕生日なにが欲しい?」
と、とつぜん聞かれても、家族や親友などの特に親しい相手でもない限り
「え〜と…」
と、わりと困る人もけっこう多いのではと思います。
値段の高いものは(聞いてきた相手にもよるけれど)まず答えづらいですし、

そもそも、子供でない限り「欲しいものは自分で買ってるしな…」となりますよね

 

大きいサイズの方がプレゼント向きかも

本の場合、定価が必ず表示されているので、文庫本などの価格が安いことの多いサイズの小さい本は、避けた方が無難だと思います。

特に、ここ数年は普段スマホの小さい画面で画像を見ることが増えているはずなので、小さい画集はありがたみが少ないと思います。

 

小さい本は場所を取らないメリットがある

万が一、もしプレゼントを外したときはサイズの小さい本の方が安いし場所を取らなくてダメージが最小限で済みます。

選書に自信のない人は、まずは文庫本などサイズの小さい本を選ぶと良いと思います。プレゼントしたい相手とまだあまり親しくない場合は、無難かつ比較的安心できる方法です。

 

図書カードを贈るときの問題

無難を突き詰めていけば、図書カードをプレゼントするという手もあります。ようは本限定の商品券を送るようなものです。

普段から本やマンガを日常的に買う相手であっても、金額が低いとあまり喜ばれないと思います。

一番安い図書カードでは500円から用意されていると思いますが、これではマンガか文庫本を一冊買っただけで使い切ってしまいます。

文庫本でないハードカバーの児童書や、絵本であれば値段はたいてい1000円から2000円くらい、ポップアップカードのように飛び出す仕掛け絵本は3000円くらいはします。

親戚のお子さんなどに安い図書カードを贈っても、絵本一冊すら買えません。

せめて3000円分くらい使える図書カードを贈った方が喜ばれると思います。

また、相手が子供でなくてもこれから相手と仲良くなりたい、距離を縮めたいという場合、商品券類のプレゼントはコミュニケーションのきっかけになりづらいと予想されるので、向いていないと思います。

マンガ本は一冊から数冊で完結する本を贈ろう

相手が「興味がある(欲しい)けどまだ買っていない」という情報が分かっているならとにかく、連載ものの何巻も出ているような本だと、続きが読みたくなった時は自分で買わなければならなくなります。

上下巻2冊に分かれている本や、3巻ほどで完結する作品であれば、まとめて買って贈るほうが親切だと思います。

「外したときに場所を取る」問題はありますが、あまり失敗した時のことを考えても仕方がないので、気前よくセットで揃えましょう。

ただし、長期連載の漫画でも、途中のどの巻から読んでも楽しめる作品もあります。1話でひとつのお話が完結する漫画です。

有名な漫画だと「こちら亀有公園前派出所」や「動物のお医者さん」などがあります。

「名探偵コナン」も巻によりますが、一冊あたりに2〜3の事件が収録されているのでわりと適当に選んだ途中の巻から読み始めても楽しめます。(ただし、巻頭や巻末の事件は前後の巻と続いています)

 

本のプレゼントは定価がすぐ分かってしまう

書店で販売されている本は、裏に必ず表示があるので。

文庫本を一冊だけ贈って(なんだ、ケチくせえな)と心の中で思われたくない人は、2〜3冊の同じ大きさの小さい本を選んでラッピングする、という方法もあります。本は同じサイズで選べば箱の形になるので、自分でラッピングする場合も包装紙とシール(テープ)があればラクに出来ますです。

「相手の好きなもの」は、実は危険

特に1000〜2000円前後くらいの本やムック本の場合、新しい本や人気の本ほど店頭で平積みになるので

  1. 「この本、もう持ってる…」
    とか、もし持っていなくてもネットでレビューを見たり立ち読みをしたこと等があって
    「ああ、これね…」
    とか思われてしまう可能性があります。
    相手がまだ持っていない、と確実に分かっている場合は問題ないと思います。
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松原さんという音楽を勉強している学生と、彼の買ったばかりのギターを壊してしまった小さなカニたちのお話です。

 

カニとの会話がユーモラスで楽しい童話

動物(カニ)が人の言葉を喋るメルヘンチックな童話ですが、この松原さんが「カニのくせに…」的な上から目線がセリフの端々に出ていて(ギターを壊されて怒っているのもあるんだろうけど)、それでカニの方もちょっとムッとしたりする、掛け合いがユーモラスで面白いです。

ある日、松原さんが新しく買ったギターを持って海に出かけたことが、事件のきっかけでした。

気持ちの良い海辺で、松原さんがうとうとしてほんの5分か10分ほど昼寝をしました。

目がさめると、買ったばかりの新品のギターの弦は、無残にも一本残らず全部ぶっちぎれていました。

 

何者かに弦を全部切られた新品のギター

とうぜん、思わず松原さんが
「だれだ! こんなことしたのは!」
と誰もいない浜辺で叫びます。
すると、足元から
「すみませんでした」
「ちょっとさわってみたかっただけなんです」
「こわすつもりなんか、ひとっつもなかったんです」

と、小さなたくさんの声が聞こえてきます。

よくよくギターのかげをみてみると、なんとそこに居たのは小さな真っ赤なカニの集団でした。
カニは全員手にハサミがついてるんで、ちょっと弾いてみたらギターの弦が切れてしまった、と言います。

 

「ギターを元どおりに直す」と言うカニたち

カニたちはギターを修理するので、元どおりに直ったら電話をすると言い出します。

松原さんは「カニが修理なんて…」と呆れますが、何とかかんとか、カニに言いくるめられて「そんならまあ、ためしに預けてみようか」となります。

すると、カニたちは「帰る前に、3時のお茶を召し上がっていってください」と言い出します。

カニたちが砂を掘り返すと、中から小さな小さな(たぶんカニに合わせたサイズの)ティーセットが出てきました。

カップには、ちゃんと受けざらがついていて、ポットもミルク入れも、砂糖つぼも、みんなおそろいの砂色なのです。おまけに、貝がらのおさらもあります。

それらの道具を、かわいた砂の上に、きれいにならべると、二、三匹が、どこからかみずをくんできました。さあ、それからカニたちは、おおそがしです。

カニがつくる小さな焼き菓子

お茶だけでもびっくりですが、カニたちはなんと、お茶請けのお菓子までも作りはじめます。

石でつくった小さなかまどに火をくべて、お湯を沸かす組がいるかと思うと、もうひとつの組は、砂をふるったり水を入れてこねたり、ちいさなめん棒で、のばしたしているのです。

それは、人間が、粉でお菓子をつくるのとそっくりでした。いいえ、人間の女の人がつくるのより、ずっと早くて、なんだかずっとあざやかなのでした。

みるみるうちに、たくさんのお菓子が焼きあがり、貝のおさらにのせられてゆくのを、松原さんは、目をまんまるにして見ていました。

その小さなお菓子は、星のかたちをしていたり船のかたちをしていたり、それから魚のかたちや、いかりのかたちをしているのでした。

松原さんが目を丸くしてその様子を眺めているうちに、焼きあがったクッキー(? )を、カニたちがいそいそと彼の前に、おちゃを添えて運んできました、

「どうぞ、ぽんと口に入れて、カリッとかんでみてください」
と給仕係のカニに言われ、お菓子をおそるおそる口に入れます。

口いっぱいにひろがる海のにおい。ふしぎな甘さと、さわやかさ。そして、さくさくと、かわいた歯ざわりーーー

このお菓子、一体全体、なにで出来ているのか分からないんですけど(砂をふるって水を入れてこねるとか書いてあるし…)、非常に、ものすごく、死ぬほどおいしそうです。「もう店を構えて販売してくれ…」と思わず心の中でつぶやきたくなります。

怒っていた松原さんも思わず「なるほど、よくできている。なかなかおいしいねえ」とつぶやきます。

さて、そんな訳でギターを海に預けた松原さんが、無事にギターを返してもらえたのかどうかは、ぜひ本を読んでもらいたいと思います。

では、今日もこれから絵を描くので、この辺で!

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『不思議の国』 よりも、『鏡の国』の方が個人的にはおススメです。

もちろんキャロルの有名な童話、アリスの話です。

『鏡の国のアリス』は『不思議の国のアリス』の続編にあたる作品です。

『不思議の国』ではトランプの兵士やクイーンがが印象的なモチーフになっていますが、『鏡の国』では『チェス』がモチーフになっています。

続編の『アリス』はチェスがモチーフの物語

私はチェスのルールがさっぱり分からないのですが、『鏡の国のアリス』では「チェスのルールに則って最後はアリスがクイーンになる」という『不思議の国』より凝ったつくりの物語となっています。

もちろん、チェスのルールを知らない人でも普通に『不思議の国』の延長で『鏡の国』も楽しめるようになっています。

わたしが最初に読んだ『鏡の国のアリス』は、青い鳥文庫から出ていた本だったと記憶しています。新装版になる前の表紙です。

当時小学生だったか中学生だったか忘れましたが、途中で挫折して数ヶ月くらい放り出すも、また読み返したりして何とか読破した覚えがあります。

(ルイス・キャロル 作、高杉 一郎 訳、ジョン・テニエル 絵)

『不思議の国のアリス』と同じく、『鏡の国のアリス』も定番のテニエル版の挿絵(画像の挿絵と同じ)があり、当時読んだ本にもテニエルの『鏡の国』の挿絵が載っていました。

『不思議の国』より怖い絵が無くなった?

描いている人は同じなんですが、『不思議の国』より『鏡の国』の絵の方がより洗練されているというか、絵が魅力的に感じます。

『不思議の国』で描かれてるアリスの顔は、かなり写実的な陰影のある描き方で、子供の頃はけっこう「怖い…」と思っていました。

「アリスの首がにょっきりと伸びてるあの挿絵、軽くトラウマになった子供はきっとわたしだけじゃないはず…」
と今でも信じています。

それが、『鏡の国』でのアリスは、どうしてか可愛いな〜と子供心に感じました。

『鏡の国』にしか出ないキャラクターもたくさん居る

また、わたしは子供の頃にディズニーのアニメで最初に『ふしぎの国のアリス』に触れたのですが、後で原作の小説を読むと、『不思議の国のアリス』には出てないキャラクターや場面がいくつかあります。

子供の頃は、「あいつら、出てこないじゃん…(庭の喋る花とか、ダムとディー)」と(ディズニーが勝手に作ったのかな?)と疑問に思っていたのですが、『鏡の国のアリス』を読んでそれが解けました。

アニメでは『不思議の国』と『鏡の国』に出てくるキャラクターが両方登場していたのです。

まとめ

『鏡の国のアリス』の良いところについてまとめると、

1:『不思議の国のアリス』よりテニエルの挿絵が怖くない、より洗練されている(個人の主観ですが…)。

2:チェスのルールに則った、凝ったストーリーづくりがされている。チェスを全く知らなくても面白い。

3:映像化作品などで『ふしぎの国のアリス』には出てないキャラクターに『鏡の国のアリス』で会える

手に入りやすい『鏡の国のアリス』の本は?

といったところです。何と言っても『不思議の国のアリス』の方が有名なので、続編の『鏡の国のアリス』まで出版されない事の方が多いです。

書店で手に入りやすい『鏡の国のアリス』は、新潮文庫の金子 國義 氏 挿絵のものか、後は児童向けの文庫で出ているものと思います。

裏を返せば『鏡の国のアリス』を出版しているということは、翻訳者や、挿絵、挿画を担当している方を始め「その本を担当している人に実力や人気がある」ということかも知れません。

では、今日もこれから絵の続きを描くので、この辺で!

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