がまくんとかえるくんの日常❺かえるくんがこない?『クリスマス・イブ』

前に紹介した『がまくんとかえるくん』の「おちば」の次に収録されている1話です。

かえるくんがクリスマスの晩に来ない…

がまくんはクリスマスイブの夜、家でごちそうを作りかえるくんが来るのを待っていました。

が、かえるくんは待てども暮らせども、いつまでたっても来ない。

がまくんは不安を覚えながら、時計を見ます。

けれどがまくん宅の時計は壊れていて役に立ちません。

がまくん、どんどん悪い想像をひろげる

いよいよ不安が膨れあがってきたがまくん。

「もしかえるくんが穴に落っこちたら…」

ふとがまくんはそんな想像をしてしまいます。

「そんなことになったら、ぼくたち もう会えないんだ!!」

と焦るがまくん。

「もしかえるくんがオオカミに襲われたら…」

さらに続く悪い考え。

厳密には「オオカミ」ではなく「鋭い歯のいっぱい生えた大きなけもの」とがまくんのセリフはなってました。

もしかしたらふつうの、ただ黒くて凶悪そうな見た目の犬なのかもしれない。

どちらにせよ、かえるの身長のサイズを思うと脅威的に変わりありません。

困ったかえるくんの表情が

ちなみにこのがまくんがどんどん悪い予想を繰り広げるシーン。

絵はがまくんの頭の中にあるであろう

「悲惨な目に遭ってる真っ最中のかえるくんの図」です。

雪原のクレバスみたいな深い穴の底に落ちたかえるくん、

雪が降り積もる森の中で迷って凍りついているかえるくん、

なんだか分からないけど黒くて巨大な犬かオオカミに襲われているかえるくん…

このシーンの絵のかえるくんの表情、一見いつもと同じなんですが、何とも言えない表情が個人的にはおススメ。

がまくん、かえるくん救出作戦に向かう

とにかくいてもたってもいられず、がまくんはかえるくんを迎えに家を飛び出します。

もちろん丸腰で行ってもどうにもなりません。

がまくんも、その辺を考慮して、

穴に落ちたかえるくんを引きあげるための縄とか、真っ暗闇の森で目印になるランプとか、黒くてでかい獣を打倒するためのフライパン、などを装備します。

がまくん、かえるくんを助けられるのか?

がまくんが、かえるくんが「怖い目にあっていたらどうしよう?」と

悪い想像を広げるシーン、「それからかえるくんを助けなきゃ!」と装備品を整えて出かけるシーンは対になっています。

昔話でもよく見かける「似たような事例を繰り返す」という語り方です。

昔話だと、本当に似たようなことを繰り返しのことも多い気がしますが、

がまくんとかえるくんの『クリスマス・イブ』の場合は、ただ繰り返しているのではなくて

「もし真っ暗の森でびしょぬれで凍えて迷っていたら…」

「もし穴に落ちて出られないんだとしたら…」

「もし大きな獣に襲われていらたら…」

と、だんだん事態がが深刻になっていて、がまくんの不安が強まっていくのがわかります。



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