がまくんとかえるくんの日常❸綿飴のようなふわふわの『アイスクリーム』

がまくんとかえるくんの日常❸綿飴のようなふわふわの『アイスクリーム』

『がまくんとかえるくん』シリーズの絵本は、かなり有名なので見たことのある人は多いのではないでしょうか。

 

わたしも、小学校のころ読み聞かせか何かで知ったのだと思います。

最近、ふと書店で平積みになっているのを見かけ、読み返してみました。
前回に引き続き、紹介しようと思います。

 

シリーズは全部で4冊出ているみたい?

なんとなくもっと何巻もシリーズが出ているような気がしていて、意外でした。
一冊の中に、5話ほど短いお話が収録されています。

 

『がまくんとかえるくん』シリーズ中でいちばん好きなお話

 

さて、今回はある真夏の昼間にがまくんが、かえるくんとアイスクリームを食べよう、とアイスクリームスタンドに出かけます。

 

自分の中では、子供の頃に見てから一番印象に残っているのが、このアイスクリームの1話です。

暴力的に美味しそう、ふわふわのチョコレートアイス

 

何と言っても、この話の最初のページの絵が良いです。たまらない。

 

がまくんが、コーンに盛り付けられたチョコレートアイスクリームを持っている絵です。

 

がまくんは両手に自分用のアイスクリームと、かえるくんの分とでふたつ持って、片方をパクリとやっている、あの絵です。

 

アイスクリームの書き方は写実的ではなく、だいぶデフォルメされています。

パッと見て、アイスクリームというかわたあめのように見えたのを、今でも覚えています。

 

現実にはたぶんどこにも存在しないであろう、フワフワした雲のようなシルエットのチョコレートアイスなのですが、それが

「うわあ、めっっっちゃ美味しそう…」

と思ったのを覚えています。

 

がまくん、かえるくんの分もアイスクリームを買うが…

 

そんな美味しそうなアイスクリームですが、かえるくんはお店には行かず、少し離れた所でがまくんを待っています。

 

がまくんが一人でひとりでお店に行き、かえるくんの分もアイスクリームを買ってきてあげる訳です。

 

それは良いんですが、何しろ真夏の話です。

 

かえるくんの待つ場所に辿り着く前に、刻一刻と、冷たくて甘いアイスクリームが溶け出して行き…… という話です。

 

真夏の陽射しでどんどん溶け出すアイスクリーム

 

みるみる溶け出したアイスクリームのしずくが、かえるくんの元へ急ぐがまくんの腕にどんどん流れていき、いよいよ焦るがまくん…

 

この辺りになると、アイスクリームの描写は、最初の絵とは見る影もなく変わり果てしまいます。

 

とても「美味しそう」て感じではなくなっていく訳ですが…。

まあ結末は知っている人も多いと思うのでさておき。

 

カラーで食べ物の絵を描くとき、色の組み合わせを間違えると

 

「あれ? なんか… 美味しそうに見えない…?」

 

ということが起こります。

一般的に黒とか、真っ青な色は食欲を減退させると言われています。

 

なんですが、この絵のチョコレートアイスは薄墨色なんですよね。

 

うす茶色でもなく焦げ茶色でもなく、グレーのチョコレートアイス…(もしアイスクリーム店のメニューに使う写真だったら、間違いなく修正しろと言われます)

 

なのにどうしてこんなに美味しそうに見えるのか。絵って不思議です。



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