日本児童文学の父、小川未明『金の輪』

日本児童文学の父、小川未明『金の輪』

文庫本2〜3ページで終わる短いお話です。

熱を出して寝込んでいた太郎という男の子が、治って外に出かけると、2つの金色の輪で遊んでいる男の子をたびたび見かけます。

金の輪で遊ぶ不思議な男の子

さし絵を見る限り、輪っかの外側に棒を当てて転がす遊びだと思います。

フラフープとかではいようです。

短いお話なので、あっという間に読めると思います。

文庫から出ている入手しやすい小川未明の童話集には、おおむね収録されているので、比較的有名な話ではないかと思います。

けれど、文庫で出ている同じ童話集に収録されている他の童話に比べても、かなり短いです。他のお話の三分の一くらいの長さではないでしょうか。

物語のあらすじはとてもシンプルで、

「え? これで終わり!?」 …というところで終わります。

絵本化もされている「金の輪」

ボローニャ国際絵本原画展に入賞された吉田稔美さんが絵本を出しています。

「金の輪」は代表作のひとつなので、探したら他にも絵本が出ているかも?

小川未明の童話集によく収録されている一編なので、わたしは自動的に他の『赤い蝋燭と人魚』『野ばら』などの代表作と一緒に読みました。

ところで、作家の代表作は、いったい誰がどういう基準で決めるんでしょうか? 小川未明は他に何百も童話を書いているのに、その中でなぜこのお話が童話集に収録されているのか、不思議に思う人もいるかも知れません。

でも、短い中に小川未明の魅力が詰まっている一編のようにも感じます。

金の輪を回す男の子の正体は?

金の輪を持つ男の子の描写がとても幻想的で、結末がすごく凝ったオチというのでもないのですが、何も知らずに読むと、きっと誰もが「え?」と意表を突かれると思います。

「金の輪を持った男の子は一体、何者だったのか?」

「どうして太郎のもとに来たのか?」

答えは藪の中という感じで、わたしは今まで「そうだったのか!」と思うような解釈にお目にかかったことはありません。

答えは小川未明にしかわからないのでしょうか?

「そうだったのか!」と思うような意見を見つけたら、ここへ追記したいと思います。

余計な説明や描写は一切省かれていて、そのためにあれこれと憶測や想像が働く一遍です。

では、今日はこれから絵を描くので、この辺で!



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