大人向けのおすすめ絵本。可憐で残酷な4つの童話を描く、小川洋子&樋上公実子『おとぎ話の忘れ物』

大人向けのおすすめ絵本。可憐で残酷な4つの童話を描く、小川洋子&樋上公実子『おとぎ話の忘れ物』

このサイトでよく扱っている、

カラーイラストがたくさん

載っている小説や

絵本は、発売当初はたいてい

大きめのサイズ単行本で出版され、

しばらくするとハガキと同じ

サイズの文庫本で

買えるようになります。

 

(もちろん、単行本だけしか

出版されずに文庫版が無い

本もたくさんあります。)

文庫本か、単行本か、それが問題だ…

図書館などで「お、この本の絵、

いいなぁ」と思った本は

後で自分で買う訳ですが

そこで、

「大きい方(単行本)を買うか、

小さい方(文庫版)を買うか、

それが問題だ…」

とハムレットばりのセリフを

脳内で再生しつつ、

よく悩んだりします。

 

理想を言えば、わたしの場合は

「絵を大きいサイズで見たい」と

いう希望がたいてい優先順位の

上位に来るので

本当ならいつも大きいサイズの

単行本を購入したいところ。

 

とはいえ、基本的にサイズが大きい本は

それだけお値段も高いわけで。

さらに、わたしのお部屋もあんまり

広く無いんで物理的にも

空間を節約しなければなりません…

 

…という苦渋の判断の結果、

「文庫で出てる本は文庫版を買う」

ということにしています。

 

幸い最近の本は、イラスト自体は文庫版に

なっても、モノクロになったりせず

フルカラーで収録されることが

多いようです。

 

おとぎ話をモチーフに、可憐で残酷な四編

で、今日紹介する本も、大きいサイズと

小さい文庫版が両方出ています。

 

『おとぎ話の忘れ物』

文:小川洋子 絵:樋上公実子

 

このサイトは「絵や写真が入っている本」

がテーマなので、あまり小川洋子さんの

本について紹介をしていませんが、

すごく好きな小説家で

少しずつ作品を読み集めています。

 

「赤ずきん」「不思議の国のアリス」

「人魚姫」「白鳥の湖」の

有名なおとぎ話を下敷きにした、

小説家の小川洋子さんの短編と

画家の樋上公美子さんの絵画作品が

カラーで楽しめる一冊。

 

単行本と文庫版が

両方ともカラーで出ています。

 

キャンディー専門店の中にある「忘れ物図書室」

この本に収録されている小説は、ある

キャンディー屋さんの中に

備えられた「忘れ物図書室」の中で

読むことができる物語、となっています。

 

お客さんの忘れ物を預かる

「忘れ物保管室」ではなく、

あくまで図書室です。

 

キャンディー屋の店主が世界漫遊の

旅行をしていた時のこと。

 

ある日、紛失した帽子を探して

駅の忘れ物保管室を訪れ、

古びた茶封筒中から

誰が書いたとも分からない

おとぎ話を拾います。

 

それ以来、彼は新しい町につくと

必ずそこの忘れ物保管室を訪ねて、

「おとぎ話の忘れ物」を

探すようになりました。

 

世界中から持ち帰った

おとぎ話たちは、彼の手で翻訳され

豪華な装丁の本になります。

そして、お店の一角を改装して作った

居心地の良い図書室の

本棚におさめられました。

 

この本の冒頭で、

キャンディー屋の扉を開けると

「いらっしゃいませ。

どれにいたしましょう。」と

お店の人が丁寧に出迎えてくれます。

 

このお店のいちばんの人気商品、

「スワンキャンディー <湖の雫>セット」が

問答無用で美味しそう。

 

杏、シナモン、薄荷、ジンジャー、ラムネ、白バラ、柘榴、珊瑚、蚕、鱗粉、たてがみ、羊水…。とにかくすべて、お好みの味が何でも揃っています。

 

フレーバーのラインナップが後者に

なるにつれ、だんだん怪しく

なっていくのは気にしない!

 

では、今日はそろそろ

絵の仕上げの続きをやるので、この辺で。



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