中世ヨーロッパの街を歩く『幻想都市物語』

中世ヨーロッパの街を歩く『幻想都市物語』

なんだかステキなタイトルに引かれて
図書館で探してみた本です。

新紀元社の『中世騎士物語』に続いて、
同じ出版社から出ている本をもう一冊
紹介したいと思います。

『幻想都市物語 中世編』
作:醍醐嘉美と怪兵隊 新紀元社

「中世編」とあるので、
近世編とかも出ているんでしょうか。未確認。

架空の都市「マルクスブルク」を旅する

さまざまな中世の都市をモデルに設定した、
架空の都市「マルクスブルク」を案内することで
中世の都市について解説した本。

あ、幻想ってそう言う意味かあ… と
本の冒頭を読んでちょっと思いました。
ファンタジー小説的な要素皆無な、
歴史の知識が身につく本でした。

『中世騎士物語』の都市版といった感じの
本ですが、書いている方は別の人です。

都市がテーマの本なので、『中世騎士物語』とは
違い登場人物などは出てきません。
『中世騎士物語』の方がより小説仕立てでした。

「物語」ぽくはないけど読みやすい

『幻想都市物語』はタイトルに「物語」の言葉が
入ってはいるものの、
市壁の様子から始まり、市民の家、教会、
中央広場、市庁舎、商館、職人通り
大学、修道院、城、と11章に渡って
西洋の中世都市を構成する
主な施設や場所の解説が続き、
小説のような雰囲気はほとんどありません。

都市のそれぞれの場所での行われる
仕事の内容や、項目によってはそこでの
一日の流れ(例えば、修道院の一日の時間割とか)が
載っていたりしたのが、その施設がどんな場所
だったかというイメージが掴みやすかった
ように思います。

文庫版もあるのが嬉しい

文章は読みやすく、中学生くらいなら
すらすら読めそうです。
イラストは全てモノクロですが、
理解に必要な図が収録されています。
建物の構造と、その場所の様子などの絵が
多いです。

文庫版も出ているようなので、
自分が手元に置くなら
小さい文庫版の方がいいかな、と感じました。
(ただでさえ他の本で、日々じわじわと部屋の
スペースが圧迫されてるので…)

豊富な参考文献を元に書かれた本

ヨーロッパの中世都市は、さまざまなな事例があり
ひとつにくくって語ることは出来ません。
この本で扱う時代は12〜15世紀、
場所は西ヨーロッパの
特にドイツの都市が中心だそうです。
場合に応じイギリス、フランス、
イタリア、スペインなどの地方も
扱われています。

巻末を見ると、参考文献が4ページに渡り
小さな文字でびっしりと100以上
続いています。より詳しく知りたい時は
ここから次の本に当たれそうです。



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