ゆるやかな時間が流れる『クラシックホテル案内』

ゆるやかな時間が流れる『クラシックホテル案内』

突然ですが、旅行に行きたい! と
ある日思っても、どこに泊まったらいいか
迷いませんか?

ガイドブックやサイトを調べて
比較検討…とか苦手なほうです。

わたしはこの本を読んでから、
「よし、旅行に行く時はこのホテルに泊まるぞ」
と心に決めました。
(お金の心配をしなくて良い
時に限りますが…)

『クラシックホテル案内』
甲斐みのり 著

クラシックホテルには、
叙情的で甘美な時間が流れている。
男性も女性も、少女でも歳を重ねても、
訪れた誰しもを、うっとりさせる力がある。

との書き出しでこの本は始まります。

クラシックホテルの、ただならぬ様子が好き。
何かが起こる気がする、何かを知れる気がする。
足を踏み入れ、時間を過ごしたあと、
一冊の小説を読んだような心地がする。

そんな、クラシックホテルを巡って得た
余韻を閉じ込めることができたらと思い、
この本を書きました。
気になるホテルに出会ったら、
ぜひ足を運んでいただければなによりです。

文筆家の甲斐みのりさんは、
「叙情あるものつくり」と
「女性の永遠の憧れ」をテーマに
雑貨の企画、製作を行うブランド「Loule」
を主催されているそうです。

東京や京都などのロマンチックな
スポットを紹介した本を
何冊も書かれています。

わたしは雑貨は見たことがないのですが、
甲斐みのりさんの本は
写真の雰囲気が素敵な本が多く、
書店などで見かけると思わず買いたくなります。

「クラシックホテル案内」では、一部
一色印刷のページもありますが、
半数はカラーページで
レトロな独特の雰囲気があるホテルの
建物の中の写真が多く載っています。

クラシックホテルとは?

「クラシックホテル」は、明治から大正時代に
かけての日本のホテル黎明期に創業し、
西洋のホテル文化、サービスを広めた
老舗のホテルのことです。

この本ではそういった老舗のホテルと
昭和に創業したホテルを合わせ、
以下17のホテルを紹介しています。

・日光金谷ホテル
・軽井沢万平ホテル
・富士屋ホテル
・ホテルニューグランド
・山の上ホテル
・学士会館
・九段会館
・ホテルオークラ東京
・東京ステーションホテル
・小田急 山のホテル
・川奈ホテル
・ヴィラ・デル・ソル
・蒲郡プリンスホテル
・赤坂プリンスホテル旧館
・高輪プリンスホテル貴賓館
・帝国ホテル東京
・ホテルニューオータニ

レトロな建物の内装と、ホテルの小物たち

背景素材ではないのでトレースはしませんが、
背景の参考になりそうな…と思って手に取りました。

ホテルでの食事や、使われている
紙製のコースターやマッチ、ルームキー
などの小物や、ショップなどで
販売しているお土産などが
写真付きで載っているのも
嬉しいところです。

普通のガイドブックはお土産くらいなら
ともかく、使い捨てのコースターとか、
そんなことまでは載ってないので。

巻末にはそれぞれのホテルの部屋に
設置されていた、レターセット、
ポストカード8つを一覧で載っています。

本から伝わってくる、ゆったりとした時間

著者の甲斐みのりさんが
ホテルに求めているのはロマンス、そして
ゆるやかな時間だということで、
自販機があるとか、ネットが繋がるとか、
アメニティーが充実しているとか、
利便さを基準に選んだホテルでは
ありません。

この本を眺めていると、
時を経た建物は、写真からでも
趣きが伝わってきて良いなあ、
と思います。



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